左側の鉢はオランダ輸入のもの。
ピートモスで一作すると、球根は痩せ、
己の身を削って花を咲かせる。
こういう球根をSUGOI-neで植えると・・・
光合成と炭素循環の二つのエネルギーでドンドンエネルギーを
蓄えることになる。
こういう植物には「腐葉土」は危険である。
窒素過剰で球根腐敗病に罹りやすくなる。
肥料よりも枯れ落ち葉の養分である。
最高齢者のアマリリス?????
SUGOI-ne栽培のアマリリスの姿。
この伸びやかで雄大な生育。
約50年生きつづけてきた・・・・と思えない。
南米イグアスの森。
この森にはブラサボラなどのラン科、着生ランも多く自生する。
その森の枯れ落ち葉の中にこの種は自生する。
同じ炭素循環の中で生き続ける。
こういう原理原則を守れば、一つの球根が分球なしで、同じ球根が50年も
若さを継続しながら生き続けることが出来る。
恐らく多分、この球根が日本のアマリリスの最長寿なのではないか??
なぜ、これだけ生きられたか??・
宇井清太はこの植物の自生地を知っていたから、化学肥料を与えなかったからである。
昭和37年から生き続けるアマリリス。
宇井清太が47年栽培してきた。
自生地を再現する栽培をすると、
生き続けることが出来る・・・・・。
SUGOI-ne
ヒッペアストルム(アマリリス)栽培
昭和30年ごろ、高校生の宇井清太。
このアマリリスの実生に夢中になった。
冬−10℃にもなるところで、温室もないものが、これの実生をするのは、
当時としては無謀であった。
そこで、お蔵の箪笥に真綿で球根を包み越冬させた。
そうして、開花するようになった時、
オランダのルドウイッヒ社が3倍体の巨大輪アマリリスを発表した。
これで、宇井清太のアマリリスの育種家への夢は絶たれた。
あれから50余年の歳月が流れてしまった。
そういう因縁があるアマリリスである。
写真のアマリリスは・・・・
昭和37年に、現在の山形ラン友会長の大津 高先生を訪ねたとき、
記念に頂いたものである。
宇井清太の所に来てから実に47年のアマリリスである。
この驚異の生命力は、この個体は3倍体だからである。
これを栽培するには、ブラジル、アルゼンチンにまたがる
イグアスの滝の森を再現することである。
この森には、多くのランも自生する。
ブラサボラ。
この森の林床に自生する。
この園芸種は、多くの原種の交雑によって作出されたものであるが、
栽培の基本は、イグアスの森の枯れ落ち葉の炭素循環である。
この森に棲む材木腐朽菌。
同じ菌でランもヒッペアストルム属も生きてきた。
根の形状をみれば,この植物は枯れ落ち葉が堆積している所に自生していることがわかる。
根が2,3年にわたっていきつづける。
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